渡辺染物店

渡辺染物店

山懐に
深く抱かれた
城下町郡上八幡で
一五八〇年に創業、
伝統の工芸技術を
継承してまいりました

郡上八幡のご紹介

郡上八幡は岐阜県のほぼ中央に位置し、江戸時代に築かれた「郡上八幡城」を中心とした城下町で、今でも当時の古い町並みが色濃く残っています。その頃に整備が始まったとされる水路が町中に張り巡らされており、せせらぎの音が心地良く響くことで「水の町」としても知られています。また、日本三大盆踊りの1つ「郡上おどり」は、江戸時代に城主が士農工商の融和を図るために、「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」といわれ、今でも続く徹夜おどりが魅力の1つとなっています。(郡上市観光連盟より一部転載)。

冬の風物詩
鯉のぼり寒ざらし

冬の風物詩 鯉のぼり寒ざらし
郡上本染とは

郡上本染とは

郡上本染は江戸時代から400年以上続く日本伝統の「正藍染」です。正藍染とは、天然の藍を原料とした伝統の染色技法で、近年、化学染料での藍染が主流となるなか、「紺屋(こうや)」と呼ばれる正藍染の染物店は数少なくなりました。
天然藍には防虫効果もあるといわれ、古くから風呂敷や衣類として親しまれています。長く使うほどに紺色から青色へと変化し、「ジャパン・ブルー」と呼ばれるその正藍染の色合いは、海外でも高い評価を得ております。
また、冬の風物詩として親しまれる郡上八幡の清流での「鯉のぼり寒ざらし」では、色鮮やかな鯉のぼりが、水中を雄大に泳ぐような姿を愉しめます。

渡辺染物店の歴史

天正8年(1580年)、渡辺染物店は山の懐にふかく抱かれた城下町、郡上八幡に誕生。以来、400年以上の長きにわたり染色技術を継承し、人々の歴史と共に歩んで参りました。江戸時代、城下町であった郡上八幡では主に武士の着物などのあつらえとして栄え、大正時代には郡上八幡の市街地だけでも17軒あった紺屋ですが、現在は渡辺染物店1軒が残るのみとなっています。「筒描(つつがき)」と呼ばれる伝統技術が特徴的で、渡辺染物店では1点1点、手作業で柄入れをし、何度も何度も丁寧に染めていきます。正藍染の美しさを引き出し、手作りの温かさが伝わる本物の藍染を守りつづけております。
染物のご紹介
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歴 史

正藍染は、タデ科の藍草を発酵させた「すくも」に、「灰汁」「石灰」などを混ぜ、それを土間に埋め込んだ甕の中で醸成させて出来た染め液で染色を行います。醸成された染め液は、いわば〝生きている状態″のため、湿度や温度に気を配りながら毎日撹拌しています。創業から欠かさず受け継がれた日々の技術も、正藍染の魅力の1つです。
今は、節句もののほか、お店の暖簾やタペストリー、お祭りの半纏、バッグや洋服、ストールなど、様々な製品を作っています。1点1点図柄を描き、天然染料で丁寧に染色をするため、職人による手染めの風合いが感じられ、また家紋や名入をなどの特注品も贈答用として喜ばれています。

製造工程

1 下描き・糊置

1下描き・糊置

綿や麻などの布地に図柄を描き、天然の餅糊で、着色をしない部分に糊置をします。
2 着色

2着色

大豆の絞り汁に顔料を溶いた染料で色付けをします。
3 藍染

3藍染

天然藍の染め液に浸し、藍の染色を行います。
4 洗い

4洗い

清流の川の水で濯ぎます。仕上がりの濃さやデザインに合わせ、藍染〜洗いの工程を多い時には十数回行います。

歴 史

鯉のぼりは、江戸時代に発祥した日本古来の風習です。「龍門と呼ばれる滝を様々な魚が登ろうとしたが、登れた鯉だけが龍になった」という中国の故事から由来し、人生における出世になぞらえて「鯉の滝登り」を節句の象徴としたのがはじまりです。もとは、江戸時代の版画にあるような一番大きな「真鯉」だけでしたが、明治時代あたりから「緋鯉(ひごい)」、そして昭和時代から「子鯉」が加わったものが主流になりました。今は、マンションの増加などに伴い、小さな鯉のぼりも喜ばれています。渡辺染物店の鯉のぼりは「カチン染め」という技法を使い、1点1点、目や鱗などの柄入れをするのが特徴的です。その糊を落とす「寒ざらし」は郡上八幡の冬の風物詩となり、国内外から毎年多くの観光客が訪れています。

製造工程

1 下描き・糊置

1下描き・糊置

綿の布地に図柄を描き、天然の餅糊で、着色をしない部分に糊置をします。
2 着色

2着色

大豆の絞り汁に顔料を溶いた染料を、刷毛で色付けします。
3 寒ざらし

3寒ざらし

染め上がった鯉のぼりを一晩水にさらし、手作業で糊を落とします。真冬に行われる「寒ざらし」により生地が引き締まり、色鮮やかな風合いが生まれます。
4 縫製・仕上げ

4縫製・仕上げ

乾燥した鯉のぼりを縫い合わせ、最後に竹の口輪をつけて完成です。
藍染
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歴 史

正藍染は、タデ科の藍草を発酵させた「すくも」に、「灰汁」「石灰」などを混ぜ、それを土間に埋め込んだ甕の中で醸成させて出来た染め液で染色を行います。醸成された染め液は、いわば〝生きている状態″のため、湿度や温度に気を配りながら毎日撹拌しています。創業から欠かさず受け継がれた日々の技術も、正藍染の魅力の1つです。
今は、節句もののほか、お店の暖簾やタペストリー、お祭りの半纏、バッグや洋服、ストールなど、様々な製品を作っています。1点1点図柄を描き、天然染料で丁寧に染色をするため、職人による手染めの風合いが感じられ、また家紋や名入をなどの特注品も贈答用として喜ばれています。

製造工程

1 下描き・糊置

1下描き・糊置

綿や麻などの布地に図柄を描き、天然の餅糊で、着色をしない部分に糊置をします。
2 着色

2着色

大豆の絞り汁に顔料を溶いた染料で色付けをします。
3 藍染

3藍染

天然藍の染め液に浸し、藍の染色を行います。
4 洗い

4洗い

清流の川の水で濯ぎます。仕上がりの濃さやデザインに合わせ、藍染〜洗いの工程を多い時には十数回行います。
鯉のぼり
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歴 史

鯉のぼりは、江戸時代に発祥した日本古来の風習です。「龍門と呼ばれる滝を様々な魚が登ろうとしたが、登れた鯉だけが龍になった」という中国の故事から由来し、人生における出世になぞらえて「鯉の滝登り」を節句の象徴としたのがはじまりです。もとは、江戸時代の版画にあるような一番大きな「真鯉」だけでしたが、明治時代あたりから「緋鯉(ひごい)」、そして昭和時代から「子鯉」が加わったものが主流になりました。今は、マンションの増加などに伴い、小さな鯉のぼりも喜ばれています。渡辺染物店の鯉のぼりは「カチン染め」という技法を使い、1点1点、目や鱗などの柄入れをするのが特徴的です。その糊を落とす「寒ざらし」は郡上八幡の冬の風物詩となり、国内外から毎年多くの観光客が訪れています。

製造工程

1 下描き・糊置

1下描き・糊置

綿の布地に図柄を描き、天然の餅糊で、着色をしない部分に糊置をします。
2 着色

2着色

大豆の絞り汁に顔料を溶いた染料を、刷毛で色付けします。
3 寒ざらし

3寒ざらし

染め上がった鯉のぼりを一晩水にさらし、手作業で糊を落とします。真冬に行われる「寒ざらし」により生地が引き締まり、色鮮やかな風合いが生まれます。
4 縫製・仕上げ

4縫製・仕上げ

乾燥した鯉のぼりを縫い合わせ、最後に竹の口輪をつけて完成です。

取扱い商品について

節句の商品をはじめ、生活シーンでの
様々な商品を制作しております。
お洋服やショールなど、
デザインが異なる一点物もございます。
また、家紋・ロゴ・名入れも
承っておりますので、
まずはお気軽にお問合せ下さい。
商品の詳細はこちら

岐阜県重要無形文化財
十四代のご紹介

渡辺染物店の先代、14代店主の菱屋安平(渡辺庄吉 享年83)は、昭和52年、岐阜県の重要無形文化財に指定されました。伝統的な技術のなかに現代的な芸術要素を取り込んだことで、安平の作品の数々は、全国の個展だけでなく海外のファッションショーでも脚光を浴びるなど、郡上本染の魅力を国内外に伝えて参りました。生涯にわたり正藍染の技術を守り抜いた14代庄吉の技術は、現店主の15代・渡辺一吉が継承しております。

十四代 菱屋安平(渡辺庄吉)略歴

昭和十年 岐阜県郡上八幡に生まれる

昭和三十六年 郡上郡八幡町重要無形文化財に指定される

昭和四十七年 湯川秀樹博士のご来臨をうける

昭和五十一年 岐阜日日新聞、産業賞をうける

昭和五十二年 岐阜県重要無形文化財に指定される

昭和五十二年 芸術祭参加、山田五十鈴主演「藍染高尾」の舞台衣装制作

昭和五十三年 岐阜県芸術文化顕彰をうける

昭和六十一年 十四代菱屋安平襲名披露ならびに個展を開く(於東京銀座)

昭和六十二年 ぎふ中部未来博に協賛して八十八メートルの「ジャンボコイのぼり」を郡上高校美術部員と共同制作

平成九年 東海テレビ文化賞

平成十年 文化庁地域文化功労者彰受賞

平成十五年 伝統的工芸品産業功労者褒賞受賞

平成二十三年 秋の叙勲で旭日双光章を受章

平成二十五年 常陸宮同妃両殿下に鯉のぼり寒ざらしの御視察を賜る

平成二十八年 皇太子同妃両殿下の御視察を賜る

平成三十年 岐阜県郡上八幡にて逝去

お知らせ

店舗情報

住所:岐阜県郡上市八幡町島谷 737
電話:0575-65-3959 FAX:0575-65-3958
営業時間:10:00-17:00 
定休日:不定休

アクセス

■電車でお越しの場合
 長良川鉄道 郡上八幡駅下車 徒歩25分

■郡上八幡駅よりバスの場合、
 岐阜バス高速八幡線:城下町プラザ下車 徒歩5分

■高速バスでお越しの場合
 バス、岐阜バス高速八幡線:城下町プラザ下車 徒歩5分

■お車でお越しの場合
 東名高速・名神高速一宮J.C経由 東海北陸自動車道 郡上八幡インター10分

当ウェブサイトは岐阜県からの補助金を受けて製作したものです。
平成30年12月 渡辺染物店